華やかなニュースの陰で、飛行士たちが経験する選考と訓練は筆舌に尽くしがたい。JAXAが実施する宇宙飛行士選考試験は、応募倍率が数百倍に達することもある超狭き門だ。言語能力や専門知識はもちろんのこと、閉鎖環境での耐性や極限状態における意思決定能力が徹底的に評価される。
閉鎖環境適応訓練施設では、外部との連絡を断たれた狭い空間で一週間以上過ごし、過密なミッションや故意に与えられるストレスに耐えなければならない。NASA(アメリカ航空宇宙局)との共同訓練では、ジェット練習機での耐G訓練や、重い宇宙服を着て水中での模擬船外活動を何時間も繰り返す。心身ともに限界まで追い込まれるこの選考をパスした者だけが、青い地球を背景に仕事をする資格を得るのだ。