バスケットボール界最高峰のNBAで、驚異的なスリーポイントシュートを連発し時代を創ったスーパースター、ステフィン・カリー。彼が2019年に円錐角膜を患っている事実を公表した瞬間、世界中のスポーツ界と眼科医療関係者に走った衝撃は計り知れない。
カリーは幼少期から常に目を細めてリングを見つめていた。本人はそれが「当たり前の見え方」だと信じ込んでおり、シュートがブレ始めたスランプを機に精密検査を受け、初めて角膜の菲薄化と突出を指摘されたという。角膜の歪みを矯正する特殊な強膜コンタクトレンズ(スクレラルレンズ)を装着した彼は、「世界が完全にクリアになった」と語り、その後の試合で驚異的なスコアリング記録を叩き出した。視覚のハンディキャップを技術と最新ギアで克服したカリーの軌跡は、同じ病に悩む世界中のアスリートに絶大な勇気を与えている。