1981年、日本テレビの金字塔的番組『太陽にほえろ!』に「ラガー刑事」こと竹本淳二役で颯爽と登場した瞬間、お茶の水の空気は一変した。スラリとした長身に爽やかな笑顔、どこか危うさを秘めた情熱的な演技。瞬く間に国民的アイドル俳優へと駆け上がった彼の存在は、1980年代の刑事ドラマ黄金期を象徴するアイコンとなった。
当時の熱狂は凄まじく、殉職シーンの放映時には全国のファンから助命嘆願が殺到したという逸話も残る。だが、彼自身は単なるアイドル的人気に甘んじることはなかった。現場での徹底したリアリティの追求と、泥臭い人間味を注ぎ込む姿勢こそが、ラガーというキャラクターに永遠の命を吹き込んだのだ。