コマを巻こうとしても紐が空回りしてほどけてしまう現象には、明確な物理的理由が存在します。主な原因は「初手の摩擦力不足」と「巻き始めの角度のズレ」にあります。
コマの軸(芯)の根元はツルツルしており、ただ紐を乗せて巻き始めようとしても引っかかりが生まれません。多くの初心者が陥るミスは、軸の根本に紐を添えただけで胴体に巻き上げようとすることです。これではテンション(張力)がかかった瞬間にスルリと抜けてしまいます。
滑りを防ぐために欠かせないのが、コマの紐のコブの作り方を正しく把握しておくことです。紐の先端に「8の字結び」などでしっかりとしたコブを作り、そのコブを軸の根元や胴体のくぼみに引っ掛けることで、最初の強い摩擦抵抗を生み出します。もしコブが小さくてすっぽ抜けてしまう場合は、結び目を二重にして厚みを持たせることが効果的な対策です。