田原氏のジャーナリストとしての真骨頂は、1987年にスタートした『朝まで生テレビ!』と、1989年から2010年まで放送された『サンデープロジェクト』(テレビ朝日系)にあります。それまでの日本のテレビ界ではタブー視されていた皇室問題、部落差別、原発問題、政治資金の闇といった聖域に対し、当事者同士をスタジオに集めて激論を戦わせる手法を確立しました。
特に『サンデープロジェクト』における政治家への執拗な追及は、数々の政界再編や内閣退陣の引き金になったと言われ、政治ジャーナリズムの勢力図を根底から塗り替えました。早稲田大学第一文学部史学科を卒業後、岩波映画製作所を経て東京12チャンネル(現・テレビ東京)で過激なドキュメンタリーを制作していた田原氏の原点が、この「現場で衝突を生み出すスタイル」に色濃く反映されています。