日本のエンターテインメント史を振り返ると、リーゼントおよびサイドバックスタイルは、常に「強固なセルフアイデンティティの確立」と軌を一にしてきました。
古くは矢沢永吉氏や舘ひろし氏が体現した、既存の社会規範に屈しないロックンロールの精神。平成期には哀川翔氏や竹内力氏が演じるアウトロー映画の中で「男気と規律」の象徴として消費されました。そして令和の現在では、三浦大知氏やダンスボーカルグループのトップランナー、あるいは松田翔太氏のようなファッショニスタが、モードやストリートカルチャーと融合させた「ネオクラシック・バーバースタイル」として華麗に再定義しています。
社会学・心理学の視座から見れば、額と輪郭を完全に露出させるサイドバックスタイルは、心理的防衛機制(顔を髪で隠して不安を和らげる姿勢)を放棄し、他者に対して自己の存在と誠実さを堂々と開示する「インプレッション・マネジメント(印象管理)」の極致といえます。しかし、それだけに万人に対して無条件に推奨できるわけではありません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
▼ サイドバックリーゼントを選ぶべき人
- 顔周りの清潔感と知的な威厳を両立させたいビジネスリーダー・経営層(額を出すことで決断力と透明性を演出できる)。
- 朝の身支度に時間をかけたくない現実主義者(的確なフェードカットが入っていれば、ポマードを馴染ませてコームを通すだけで3分以内にセットが完了する)。
- 骨格が面長、または後頭部に適度な丸みがある男性(サイドの引き締め効果が最も美しく機能する)。
▼ スタイルの採用を慎重に検討すべき人
- 2週間に1度のサロンメンテナンスに通う時間や予算を確保できない人(サイドの刈り上げが伸びた瞬間、途端にだらしなく清潔感を損なう)。
- 前頭部の生え際後退やM字部分を極度に気に病んでいる人(無理にオールバックにすることでコンプレックスが強調されるリスクがあるため、前髪を下ろすフェザーマッシュ等を優先すべきである)。
- オフィスのドレスコードが極めて保守的で、フェードカット全般を「威嚇的」とみなす旧態依然とした環境に身を置く人。