7月9日の二大象徴であるボダイジュとギボウシには、文化的な深みと心温まる由来が存在します。
ボダイジュの花言葉「夫婦の愛」「結婚」の由来
ヨーロッパにおいて西洋ボダイジュ(リンデン)は「聖なる愛の木」として親しまれてきました。前述のギリシャ神話において、貧しくも旅人を温かくもてなした老夫婦フィレモンとバウキスは、死ぬときも離れ離れにならないよう願いました。ゼウスはその願いを聞き届け、夫を樫(カシ)の木に、妻を菩提樹(ボダイジュ)に変え、二本の木が枝を寄せ合い永遠に寄り添い続けたと語り継がれています。
この伝承から、西洋における花言葉も「conjugal love(夫婦愛)」「matrimony(結婚)」と定められ、固い絆と生涯変わらぬ献身を象徴する植物となりました。
ギボウシの花言葉「静かな人」「落ち着き」の由来
ギボウシ(ホスタ)は日本や東アジア原産の多年草で、日陰でも美しくみずみずしい葉を広げることから「シェードガーデンの女王」と称されます。梅雨明けから初夏にかけて、すっと伸びた茎の先に淡い紫や白色の筒状花をひっそりと咲かせる姿が、控えめで上品な佇まいを想起させます。
直射日光にさらされずとも凛として美しい葉を保ち、静かに咲き誇る様子から「静かな人」「落ち着き」「沈静」という花言葉が名付けられました。感情に流されず、芯の通った穏やかさを持つ人への賛辞として最適な表現です。