本作の誕生を語る上で欠かせないのが、2019年に放送され社会現象を巻き起こしたドラマ『初めて恋をした日に読む話』(通称:はじこい)の主題歌としてのタイアップです。深田恭子演じる主人公・春見順子と、横浜流星演じる不良高校生・由利匡平らが織りなす不器用な恋愛模様の裏で、登場人物たちが抱える「届かない想い」「報われないもどかしさ」に完璧に寄り添ったのがはじこい back numberのコラボレーションでした。
当時のインタビューにおいて、作詞作曲を担当した清水依与吏は「ドラマの台本を読み込み、登場人物たちの片思いの純度と痛みに真正面から向き合って言葉を紡いだ」と明かしています。単なる甘いラブソングではなく、相手の視界に自分が入れない絶望感をあえて描くことで、ドラマの視聴者のみならず、現実世界で片思いに悩む無数のリスナーの心を激しく揺さぶりました。