万能に見えるオールスパイスですが、家庭の食卓における向き不向きは明確に分かれます。自身のライフスタイルと照らし合わせ、導入すべきか判断するための基準を提示します。
【積極的に導入すべき人】
・ハンバーグ、ミートソース、シチューなどひき肉や煮込み料理の頻度が高い家庭
・スパイスの小瓶を何種類も揃えず、省スペースで料理のクオリティを上げたい人
・焼き菓子(クッキー、パウンドケーキ)やチャイなどの風味付けを日常的に楽しむ人
【購入に慎重になるべき人・おすすめできない人】
・和食やあっさりした魚料理が中心で、洋風・多国籍料理をほとんど作らない人
・クローブ特有の「歯医者さんを連想させる薬品のような香り」が極端に苦手な人
・目分量で調味料をドバドバと過剰に入れてしまいがちな人(オールスパイスは入れすぎると料理全体の味を完全に破壊するマスキング力を持っています)
食の心理学的な観点から見ても、香りの記憶は料理の満足度を左右する最大のファクターです。オールスパイスは「使いこなすのが難しそうなプロの調味料」ではなく、「たった数振りで日常の家庭料理に奥行きを与える最も合理的でコスト効率の高いツール」であると結論づけられます。