マルエツ田無西原店の話題において、ネット上でしばしば見られる誤解の一つに「西東京市からマルエツが完全に姿を消した」という思い込みがあります。
これは明らかな誤認です。西東京市内には、西武新宿線田無駅前の「マルエツ田無店」をはじめ、周辺市区境界付近にも同グループの店舗網が複数稼働しています。ブランド自体が地域から撤退したわけではなく、あくまで「ロードサイド・住宅街の特定拠点から駅前集中・広域拠点へと布陣を再編した」と捉えるのが流通アナリストの共通見解です。
また、もう一つの盲点は「スーパーの閉店=売上不振だけが原因」と決めつけてしまう短絡的な見方です。商業施設の賃貸借契約には20年〜30年などの定期借家契約が結ばれているケースが多く、地権者側の相続問題や契約期間満了に伴う地価・条件の改定が背景にあることも珍しくありません。企業側の採算ラインと地権者側の意向が折り合わなかった結果としての閉店という構造は、郊外スーパーの再編において極めて頻繁に見られる現実です。