家庭教師をめぐる男女トラブルは、指導者と生徒の間だけで起きるわけではありません。業界関係者の間で隠れた火種として警戒されているのが、家庭教師と親の恋愛トラブルです。
指導の進捗報告やお茶出しの時間を重ねるうちに、母親(あるいは父親)と若い家庭教師が個人的に親密になってしまうケースが存在します。子どもの教育に対する真剣な悩みを共有する過程で「共感」が「好意」へとすり替わり、SNSでの個別メッセージのやり取りから不倫関係に発展する事案です。
突発的な家庭教師トラブルとしての告白や不貞行為が家庭内で露見した場合、家庭は一瞬で崩壊の危機に瀕します。離婚問題や配偶者からの慰謝料請求に発展するだけでなく、何よりも「自分の先生と親が不適切な関係にあった」と知った子どもの精神的ショックは計り知れません。指導の中断による学力低下や受験の失敗、さらには人間不信といった深刻なトラウマを生徒に植え付ける結果となります。
教育を提供する側も受ける側も、家庭教師は「家庭という極めてプライベートな空間に招き入れられた外部のプロ」であることを片時も忘れてはなりません。