伊予西条駅を訪れたなら、駅の東西連絡橋(ぽっぽ橋)を渡ってすぐの場所に位置する「鉄道歴史パーク in SAIJO」への立ち寄りは外せません。その中核をなす四国鉄道文化館は、北館と南館の2つのエリアで構成され、日本のモータリゼーションと近代化を支えた貴重な名車が動態・静態保存されています。
北館の目玉は、1964年の東海道新幹線開業時に導入された「0系新幹線電車(21-141)」のカットモデルと、四国の幹線電化前に活躍した「DF50形ディーゼル機関車(1号機)」の実車展示です。実際に運転台や座席に座り、当時の計器類やスイッチの感触を間近で確かめることができる体験設計は、子供連れだけでなく本格的な機械遺産愛好家からも高い評価を得ています。
一方の南館には、四国で活躍した「C57形蒸気機関車(44号機)」や、次世代の高速鉄道技術を検証した「フリーゲージトレイン(第二次試験車)」が並びます。隣接する「十河信二記念館」では、数々の政治的・技術的困難を乗り越えて世界初の高速鉄道を実現させた総裁の信念と、妻・キクとの二人三脚の軌跡が当時の遺品や肉声資料とともに展示されており、歴史ドキュメンタリーに匹敵する知的な感動を味わえます。