本編第6章のクライマックスは、シリーズ全体を通じても屈指の名シーンとして知られます。幾多のループの中で仲間を疑い、自分自身を見失いかけたスバルがどのようにしてナツキスバル記憶取り戻すに至ったのか、その核心に迫ります。
監視塔の地下で自らの「死者の書」を読んだスバルは、記憶の回廊で「過去のナツキ・スバル」と対面します。そこで繰り広げられたのは、記憶のないスバルと、記憶の中の英雄スバルによる魂の対話でした。
「お前はナツキ・スバルじゃない」と突きつけられたスバルは、これまでの自分が仲間たちと築いてきた絆、エミリアからの無条件の愛、そしてレムが残してくれた言葉を胸に、自らの存在を再定義します。
「俺は、お前が置き去りにしたナツキ・スバルじゃない。——俺が、ナツキ・スバルだ!」
この力強い自己肯定によって記憶の断片は統合され、スバルは完全復活を遂げました。直後、暴食の大罪司教たちとの総力戦が勃発。賢者シャウラの悲痛な変貌や塔の攻略を経て、物語は混迷を極めるヴォラキア帝国(第7章)へと怒涛の勢いで接続していくことになります。