市販されているネイルチップの多くは、平均的な爪のサイズをもとに作られた規格品です。しかし、人間の爪は指ごとに生え方やカーブの深さ、甘皮部分(キューティクルライン)の輪郭が一人ひとり全く異なります。購入したチップを無加工のまま貼り付けた場合、目に見えないミリ単位の隙間や歪みが生じ、そこから空気が入って脱落や浮きの原因となります。
日本ネイリスト協会(JNA)認定校の指導カリキュラム等でも示されている通り、ネイルチップの装着において最も重要なのは「自爪のカーブと根元のラインにいかに隙間なく沿わせるか」という点です。特に自爪が平らな「平爪」タイプの方は、市販チップのカーブ(Cカーブ)との間に空間ができやすく、粘着テープの接着面積が半分以下に低下してしまうケースが多発します。
装着前にチップの根元とサイドを削って自爪のアウトラインへ正確に合わせる「仕込みのファイリング」を行うことで、チップ全体に均等に圧力が分散され、日常生活の衝撃でもビクともしない強力な保持力を生み出すことができます。