現地を行き交う渡航者や駐在員の間で頻繁に語られるのが、「実際の車内・機内環境の快適性」と「駅・空港ターミナルでの動線ストレス」の差です。
最新型の中国標準動車組「復興号(CR400系列)」が投入されている京滬高速鉄道では、車内全席に220V電源コンセントおよびUSBポートが完備され、高速走行中も途切れにくい5G通信環境が整っています。座席ピッチも日本の新幹線と同等以上に広く、特に一等座(日本のグリーン車相当)は静粛性が極めて高く、車内でまとまったデスクワークを行いたいビジネスパーソンから絶大な支持を集めています。
さらに最上位クラスの商務座(ビジネスクラス)を選択すると、1列×2列または1列×1列の贅沢な配列で、ボタン一つでフルフラットベッドになるシェル型シートが提供されます。専用の駅ラウンジ利用や優先搭乗、温かい食事・ドリンクの無料サービスが含まれており、航空機のファーストクラスに匹敵する体験が得られます。
一方、北京首都国際空港や上海浦東国際空港を利用する空路移動の場合、手荷物預け入れや厳格な保安検査、搭乗口までの長い徒歩移動が発生します。利用者のコミュニティ報告でも「飛行機に乗っている時間自体は2時間強と短いが、前後の拘束時間と搭乗待合の疲労感を考えると、駅で改札を抜けて座席に腰を下ろしたらそのまま目的地に着く高速鉄道のほうが精神的に圧倒的に楽」という声が多数派を占めています。