日常の延長にあるコスパ店とは対極に位置し、伊賀牛という食文化の頂点に君臨し続けているのが「伊賀肉 金谷」です。創業以来の風格を漂わせる数寄屋造りの建物、手入れの行き届いた中庭、そして静謐な完全個室。ここで供されるすき焼きは、単なる食事を超えた文化体験そのものです。
金谷のすき焼きが全国の肉好きを唸らせる最大の要因は、その調理法にあります。一般的な関東風の割り下で煮込むスタイルとは異なり、南部鉄器の鍋に牛脂を敷き、極上の伊賀肉を並べた上から直接、白砂糖と特製たまり醤油を振りかけて焼き上げる関西風の直焼きスタイルを貫いています。熟練の仲居が一枚ずつ最適な火入れで仕上げる肉は、口に含んだ瞬間に上質な脂がふわりと溶け出し、濃厚な甘辛だれと濃厚な卵が絡み合って至福の味わいを生み出します。
「昼から1万円近い出費は躊躇する」という声もありますが、実際に体験した利用者の多くは「東京や京都の料亭で同等の肉を食べれば2万円から3万円は下らない。むしろ現地価格として破格」と口を揃えます。プライベートが完全に守られた個室環境は、家族のハレの日の会食や、大切なビジネスの接待においても外さない絶対的な安心感を提供しています。