手染め毛糸や輸入高級糸に多い「かせ糸(綛糸)」は、そのまま編むことができず、必ず玉巻きの作業が必要です。しかし、SNSや質問掲示板でも「かせ糸をほどいた瞬間に知恵の輪状態になり、数時間かけても解けなくなった」という悲鳴が後を絶ちません。
編み物歴数十年のベテラン講師やニット作家への取材によると、かせ糸の玉巻きで最もやってはいけない行為は「輪を広げただけで床に置き、引っ張りながら巻くこと」です。
【かせ糸を絶対に絡ませないための鉄則】
かせ糸を広げたら、まず輪をピンと張った状態で固定することが不可欠です。専用のかせくり器(スウィフト)がない場合は、「椅子の背もたれに2脚並べて引っ掛ける」、あるいは「自分の両膝にピンと掛ける」ことでテンションを一定に保てます。束ねてある数カ所の結び紐(カセ紐)をハサミで切る際は、本糸を傷つけないよう注意深く切り離し、糸端がスムーズに走る方向を確認してから巻き始めましょう。