ビルの中核を担う「TOHOシネマズ新宿」は、12スクリーン・約2,300席を誇る都内屈指のメガシネマだ。配信プラットフォーム全盛の時代にあって、この劇場が打ち出す生存戦略は「劇場でしか味わえない絶対的な体験価値」の徹底追求にある。
IMAXレーザーやScreenXといった次世代フォーマットのアップデートはもちろんのこと、2026年現在のシネマフロアは、音響振動を全身で体感する触覚シートや、作品世界に合わせた特殊照明演出など、アトラクション性の高い鑑賞環境へと進化を遂げた。深夜興行の充実ぶりも健在で、終電を逃した映画マニアや夜型のクリエイターたちが、夜明けまでスクリーンに対峙する光景は新宿ならではのカルチャーだ。
ジャパンアニメの世界的な熱狂を受け、深夜帯に組まれる最新作のオールナイト上映は連日完売が続く。映画館が単に作品を消費する場所ではなく、熱狂的なファンコミュニティがリアルに集う「聖地」として機能している。