劇中の瑞沢高校かるた部が見せた熱狂的な一体感は、過酷な撮影現場を共に乗り越えたキャスト陣のリアルな絆から生まれました。報道陣向けの製作発表や当時の特番インタビューにおいて、キャスト陣が口を揃えて語ったのが「百人一首競技かるたの猛特訓」です。
かるた指導に入った日本かるた協会の関係者も驚くほど、キャスト陣は膝にタコを作り、指先から血をにじませながら払い手の練習を重ねました。特に野村周平は、部活の部長としてチームを牽引する立場でもあったため、自らの所作を完璧にするだけでなく、常に周囲を盛り上げるムードメーカーとして現場を支えていました。
主演の広瀬すずとは、カメラが回っていない場面でも兄妹のように軽口を叩き合う仲の良さで知られ、舞台挨拶等でも息の合った掛け合いを披露。一方で、ライバル役の新田真剣佑(当時は真剣佑)とは、お互いのかるたのスピードやフォームを徹底的に研究し合い、現場ではストイックに高め合う間柄でした。
「本番前の練習で本当に畳を擦りむいて、全員で湿布を貼り合っていた」というエピソードが象徴するように、フィクションの枠を超えた泥臭い現場体験が、スクリーン上の瑞々しい青春描写へと直結しています。