天上天下唯我独尊の本当の意味とは?誤用の理由とお釈迦様の教えを徹底解明

天上天下唯我独尊の本当の意味とは?誤用の理由とお釈迦様の教えを徹底解明

天上天下唯我独尊の本当の意味とは?誤用の理由とお釈迦様の教えを徹底解明の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

この劇的な言葉の天上天下唯我独尊の釈迦由来は、今から約2600年前の古代インド、ルンビニの花園(現在のネパール南部)での降誕エピソードに遡ります。仏伝(釈迦の生涯を記した経典)によると、マーヤー夫人の右脇から生まれたばかりのシッダールタ太子(後のお釈迦様)は、周囲の手助けなしに東西南北へ向かって四方に7歩ずつ歩き、右手で天を、左手で地を指差してこの言葉を発したと伝えられています。

一見すると荒唐無稽な奇跡談に思えますが、仏教学の解説によると、これらの描写には一つひとつ緻密な象徴的意味が込められています。

  • 「7歩歩いた」理由:仏教が説く「六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)」という迷いと苦しみの輪廻の世界を1歩踏み越え、7歩目に達して「解脱(悟り)」を開く境地を象徴しています。
  • 「天と地を指差した」仕草:宇宙空間(天)と地上の世界(地)のすべてを包摂し、空間の限界を超えて真理を宣言するポーズを意味します。
  • 「四方への歩行」:東西南北のあらゆる方角、すなわち世界中のあらゆる人々に分け隔てなく救いの教えを届ける誓いを表しています。

日本国内の寺院でも、毎年4月8日の「花まつり(灌仏会)」では、右手で天を指し左手で地を指した生まれたばかりのお釈迦様の像(誕生仏)に甘茶をかける伝統行事が広く親しまれています。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。