室内栽培で頻発する「茎が細長く間延びして倒れる」現象は、植物生理学で「徒長(とちょう)」と呼ばれます。バジル水耕栽培の徒長原因は、明確に「光量不足」と「過剰な高温・過密」に起因します。
バジルは本来、原産地が熱帯アジアであるため、1日あたり最低でも4〜6時間の直射日光を好みます。室内の窓辺に置いている場合でも、近年の遮光・断熱複層ガラスを通すと有効な光合成波長が30〜50%減衰することがあります。バジル水耕栽培の室内日当たりを補うためには、植物育成専用のLEDライトを照射距離15〜20cmの位置に設置し、1日12〜14時間照射する環境を整えるのが確実です。
また、育成の成否を分けるもう一つの重要要素が肥料です。土耕栽培用の一般的な液肥は土中の微生物による有機物分解を前提としているものが多く、水耕栽培で用いるとアンモニア態窒素が蓄積して根を痛めたり、腐敗臭の原因になったりします。
バジル水耕栽培の液体肥料でおすすめなのは、水耕栽培専用に設計された完全水溶性の無機肥料です。中でも「ハイポニカ」は、植物が必要とするチッ素・リン酸・カリの三大要素に加え、微量要素(カルシウム・マグネシウム・鉄など)が理想的なイオンバランスで配合されており、水耕栽培愛好家から極めて高い支持を得ています。所定の希釈倍率(通常500倍)を厳格に守り、週に1回の全量交換を行うことで、土栽培を凌駕する成長速度を引き出すことができます。