北極と南極どっちが寒い?気温差30度の衝撃理由と違いを徹底解説

北極と南極どっちが寒い?気温差30度の衝撃理由と違いを徹底解説

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数字上のデータ以上に、極地の過酷さを物語るのが現地の観測隊員たちの生々しい記録です。

日本の南極地域観測隊が活動する「昭和基地」は、南極大陸の沿岸に位置する東オングル島にあります。沿岸部であるため内陸ほどの極限状態ではなく、年平均気温は約マイナス10.5℃、夏の最も暖かい時期にはプラス気温(1〜2℃程度)になる日もあります。しかし、冬になればマイナス40℃近くまで冷え込み、秒速40mを超える凄まじいブリザード(猛吹雪)が吹き荒れます。

さらに内陸へ約1,000km進んだ標高3,810mの「ドームふじ基地」になると、環境は一変します。越冬隊員の手記や公式報告書には、日常の常識が崩壊する現場の様子が克明に綴られています。

「マイナス70℃を下回ると、息を吐いた瞬間に『パチパチ』という微小な氷粒が擦れ合う音が耳元で聞こえる。現地ではこれを『星のささやき(呼気凍結音)』と呼ぶが、外気に肌を直接晒せば数分で重度の凍傷に陥る」(観測隊経験者の記録より)。

金属の工具はガラスのように脆くなり、プラスチックは衝撃で粉々に砕け散ります。こぼした熱湯が一瞬で霧状の氷に変わる世界であり、北極圏の居住地域とは比較にならない「生命の拒絶地帯」であることが現場の証言からも裏付けられています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。