手元にワインオープナーが見当たらない状況でも、諦めてボトルを放置する必要はありません。家庭の工具箱やキッチンにある身近なアイテムを正しく使えば、ボトルを傷つけることなく抜栓が可能です。現場で最も成功率が高く、安全性が確認されている方法を順に見ていきます。
最も推奨されるのが、ネジとドライバーを使ったワインの開け方です。用意するものは、長さ4〜5cm程度の粗目の木ネジ(コーススレッド)、プラスドライバー、そしてペンチ(または金づちの釘抜き部分)の3点です。
手順はシンプルです。まずコルクの中心にネジの先端を当て、ドライバーを使ってまっすぐねじ込みます。このとき、ネジの頭を指で引っ掛けられるよう約1〜1.5cm残して止めることが肝要です。その後、ペンチでネジの首元をしっかりと挟み、ボトルの口をもう一方の手で支えながら、ゆっくりと垂直上方向へ引き上げます。テコの原理を働かせるため、支点となるボトルの縁にタオルや布を一枚噛ませてペンチを当てると、力を入れずにスッとコルクが浮き上がります。
もし工具類が一切ない場合は、ワインのオープナーなしでの開け方として「コルクをボトル内部へ押し込む」というアプローチが極めて有効です。割り箸の太い側やスプーンの柄、細身のペンのキャップ側など、先端が平らで清潔な棒状の道具を用意します。ボトルを床や安定したテーブルに置き、コルクの上面に道具を垂直にあてがい、上から手のひらの付け根で体重をかけるようにして押し込みます。
押し込む際の注意点として、ボトル内の気圧が一時的に高まり、コルクが液体に落ちた瞬間にワインが注ぎ口から噴き出すリスクがあります。必ずボトルの口周りをタオルで覆い、汚れてもよい場所で作業を行ってください。