城めぐりクイズ決定版!国宝5城と100名城の難問&歴史の真相を解明

城めぐりクイズ決定版!国宝5城と100名城の難問&歴史の真相を解明

今注目を集めている 城めぐりクイズ決定版!国宝5城と100名城の難問&歴史の真相を解明について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

まずはあなたの現在の城郭リテラシーを測る実践クイズです。基礎的な鑑賞ポイントから、縄張(なわばり)の設計思想に迫る難問まで4問を用意しました。まずは自力で答えを導き出し、その後の詳細な解説で歴史の裏側に触れてみてください。

【第1問:初級】国宝5城の見分け方に関する問題
日本全国に数千ある城跡の中で、江戸時代以前に建造された天守がそのまま残る「現存十二天守」。そのうち国宝に指定されているのは5城のみです。白鷺城の別名を持つ「姫路城」、漆黒の壁面が美しい「松本城」、日本最古級の天守を持つ「犬山城」、琵琶湖畔に聳える「彦根城」、そして2015年に国宝へ再指定された5つ目の名城はどれでしょう?
A:丸岡城(福井県)
B:松江城(島根県)
C:高知城(高知県)
D:弘前城(青森県)

【第1問の解答と解説】正解:B「松江城」
松江城は2012年に松江神社内で発見された「慶長十六年」の築城年代を特定する祈祷札(きとうふだ)の発見が決定打となり、2015年に国宝指定を受けました。国宝5城の見分け方として重要なのは、屋根の装飾(千鳥破風や唐破風)の配置と、実戦に備えた「附櫓(つけやぐら)」の構造です。松江城は地階に井戸を持ち、天守内部に塩などの食糧備蓄蔵を備えた極めて実戦的な平山城として知られます。

【第2問:中級】石垣の積み方の歴史に関する問題
城の石垣は時代とともに進化を遂げました。加工しない自然石をそのまま積み上げた「野面積み(のづらづみ)」、隙間を減らすため石の角を叩いて削った「打込接(うちこみはぎ)」、石材の接合面を平らに削り隙間なく密着させた「切込接(きりこみはぎ)」の3つに大別されます。では、織田信長が築いた「安土城」や初期の織豊系城郭に最も多く見られる石垣の工法はどれでしょう?
A:切込接・布積
B:打込接・乱積
C:野面積み
D:落とし積み

【第2問の解答と解説】正解:C「野面積み」
織田信長が近江の石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」を起用して築いた安土城の石垣は、自然石を絶妙に噛み合わせる野面積みが主流でした。一見すると粗雑で崩れやすそうに見えますが、石と石の間に小石(間詰石)を詰めることで排水性に優れ、大地震でも崩壊しにくい強固な構造を実現しています。関ヶ原の戦い(1600年)以降、石材加工技術の向上に伴い「打込接」「切込接」へと技術革新が進みました。

【第3問:難問】城郭構造の専門用語と防御機能に関する問題
攻め寄せる敵兵の側面を射撃するために、城壁や石垣を直線にせず凹凸をつけて張り出させた軍事構造を何と呼ぶでしょう?
A:馬出(うまだし)
B:横矢掛かり(よこやがかり)
C:武者返し(むしゃがえし)
D:犬走り(いぬばしり)

【第3問の解答と解説】正解:B「横矢掛かり」
城郭構造の専門用語である横矢掛かりは、侵入する敵に対して正面だけでなく側面(死角)から弓矢や火縄銃を浴びせるための設計技術です。石垣をL字型やクランク状に折る「折(おり)」や、天守・櫓からの張り出しを設けることで、城壁に取り付こうとする敵を十字砲火で殲滅する構造になっています。現場の登城路を歩く際、曲がり角ごとに立ち止まって周囲を見上げると、自分が四方から狙われる位置に立たされていることが実感できます。

【第4問:超難問】戦国武将ゆかりの城と改修史に関する問題
「日本100名城検定」でも頻出の難問です。「城造りの名人」と称された加藤清正が築いた熊本城ですが、清正の改易後に熊本藩主となり、現代に残る長塀や城下の治水改修、本丸御殿の整備を完成させた大名家は次のうちどれでしょう?
A:立花家
B:細川家
C:黒田家
D:鍋島家

【第4問の解答と解説】正解:B「細川家」
加藤清正の没後、2代忠広の代で加藤家は改易となり、寛永9年(1632年)に豊前小倉から細川忠利が54万石で入封しました。細川家は清正の築いた基本構造を深く敬重しつつ、幕府への恭順を示すための改修や、実用的な御殿建築、長大な石垣の維持補修を幕末まで継続しました。熊本城の歴史を語る上で、加藤時代だけでなく細川家230余年の維持管理を見落とすことはできません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。