現在の40代俳優たちがこれまでの世代と決定的に異なるのは、単に「雇われの表現者」にとどまらない点だ。彼らの多くは、自ら企画を立ち上げ、プロデューサーとして資金を集め、時には監督としてメガホンを取る。日本の古い映画界のシステムや労働環境に危機感を抱き、自らの手で現場の改革に乗り出しているのだ。
「自分たちが面白いと思うものを、正しい環境で作りたい」という強い意志。それは、ハラスメントの根絶や適切な労働時間の確保といった、業界全体の近代化にも繋がっている。彼らが主導するプロジェクトは、若手クリエイターやスタッフにとっても憧れの場となりつつあり、日本エンタメ界のエコシステムそのものを健全化する原動力となっている。