「新幹線の通路側で充電器は使えるのか」という疑問に対する率直な答えは、「乗車する列車の形式が最新型であれば100%使えるが、旧型車両だった場合は原則使えない」という残酷な二者択一です。多くの利用者が「新幹線ならどの席でもコンセントくらいあるだろう」と思い込んで乗車し、現場で電源が見当たらず途方に暮れるケースが頻発しています。
JR東海の公式運行データによると、東海道新幹線を走る車両は現在、主力のN700Aと、2020年から順次投入が進む最新鋭のN700Sの2系統で構成されています。この2つの形式間には、車内電源の配備思想において決定的な断絶が存在します。
従来の主力であるN700A(スモールA・ラージA含む)の普通車では、電源コンセントは窓側席(A席・E席)の足元壁面および客室最前列・最後列の壁面にしか設置されていません。つまり、B席・C席・D席といった通路側や中央の座席には、専用の電源が物理的に1口も割り当てられていないのです。
これに対し、最新型のN700Sでは全席コンセントが標準化されました。通路側の座席であっても、左右の肘掛けの先端部分に1席あたり1口のコンセントが確実に設置されています。東海道新幹線の充電環境はまさに過渡期の最終段階にあり、N700Sの運用比率が高まっているとはいえ、便を選ばずに予約すると旧型車に当たる可能性が依然として残されています。