同社の急成長を牽引したのは、創業者である山田昇氏の強力なリーダーシップだった。薄利多売の徹底と迅速な全国店舗展開によって、同社は業界の頂点へと駆け上がった。しかし、その圧倒的成長を裏で支えたのは、店舗現場における過度なコスト削減と従業員への犠牲に他ならなかった。
競合他社との苛烈な価格競争が展開される中、現場の人員は最小限に絞り込まれた。売り場の維持、顧客対応、在庫管理からメーカー派遣スタッフとの調整まで、一人の社員が抱える負担は激増。家電量販店業界全体に蔓延していた売上第一主義という構造的暗部が、業界トップの現場で最も苛烈な形をとって顕在化したのだった。