ネット上の情報では「100均のバーナーは安物だからすぐにガスが漏れて爆発する」という極端な恐怖論か、「メーカー品と同じように使えて超お得」という無責任な楽観論のどちらかに偏りがちです。しかし、そこにはいくつかの重大な見落としが存在します。
第一の盲点は、「炙り料理時の食材へのガス臭付着」に関する誤解です。「安価なバーナーを使うと料理がガス臭くなる」と主張するユーザーがいますが、これはバーナー本体の品質というより、使用しているガス缶の成分と火炎温度に起因します。カセットガスには微量着臭剤(ガス漏れ検知用のメルカプタン等)が含まれており、炎の先端(外炎)ではなく根本の不完全燃焼部分を食材に直接押し当ててしまうと臭いが残ります。100均バーナーであっても、しっかり空気を取り込ませた青い外炎の先端で炙れば、不快な臭気付着は防ぐことが可能です。
第二の盲点は、「キャンプ用バーナー100均利用時の風対策」です。ダイソーのガストーチは防風板を備えていないため、横風が強いキャンプフィールドでは炎が簡単に横流れし、着火対象だけでなく手元やボンベ上部を炙ってしまう二次災害のリスクが高まります。野外で使用する際は、風防を立てるか風下を向いて作業するなどの基礎知識が不可欠です。