インターネット上では時として「イップスでもうストライクが入らないのではないか」「メジャーでは通用しなかったのではないか」といった極端な言説が散見されます。しかし、現場のデータと記者の取材を通してみると、それらの多くは実態と乖離した誤解であることがわかります。
第1に、メジャー打者を相手にした際の空振り奪取率(Whiff%)において、藤浪のフォーシームとスプリットはメジャー全体でも上位10%前後にランクインした実績があります。つまり、「球がストライクゾーンに行きさえすれば、世界のトップ打者でもバットに当てることすら困難」というのが現場の一致した評価です。
第2に、チームメイトや現地首脳陣からの人間的評価の高さです。渡米直後から通訳を介さず積極的に英語でコミュニケーションを取り、チームの輪に飛び込むオープンな性格は、アスレチックスやオリオールズでも高く評価されていました。決して孤独に孤立しているのではなく、クラブハウスで愛されるキャラクターとして現地に溶け込んでいます。