ネット上で度々議論を巻き起こすのが、「金の盾は本物の純金でできているのか?」「溶かしたら資産価値があるのか?」という疑問です。取材班がアワード製造元(米国ニューヨークの老舗トロフィーメーカー・ソサエティ・アワーズ社など)の公開情報および貴金属鑑定のデータを照合したところ、YouTubeの盾本物の素材は、純金や純銀といった地金資産ではありません。
シルバー盾はニッケルめっき合金、ゴールド盾は24金を薄膜蒸着させためっき加工真鍮であり、ダイヤモンド盾の象徴的な多面カット部分も鉱物ダイヤモンドではなく超高純度の無鉛クリスタルガラスで成型されています。製造原価という即物的な観点だけで試算すれば、銀の盾が約1万5000円〜2万円、金の盾が約4万〜6万円、ダイヤの盾でも15万〜20万円前後の工芸品コストに収まります。
しかし、YouTubeの盾値段と価値を物理的な金属相場のみで測ることは無意味です。100万人のオーディエンスを獲得するまでに投じられた膨大な制作時間、人件費、そしてクリエイターの知的好奇心と情熱が集約された「唯一無二のトロフィー」としての付加価値こそが本質です。多くのクリエイターにとって、自らのチャンネル名が精巧にレーザー刻印されたこの盾は「数千万円のオファーを積まれても手放せない資産」としてスタジオの中央に飾られています。