「三味線を弾く」という言葉が最もシビアなルールとして運用されているのが、麻雀の世界です。麻雀において牌以外の言動や所作を用いて相手を欺く行為は「三味線」「三味線行為」と呼ばれ、単なるマナー違反にとどまらず、公式対局では厳罰が下される重大な反則行為と位置づけられています。
麻雀における三味線は、大きく分けて「発声(言葉)」と「動作(所作)」の2種類に分類されます。
例えば、「うわー、完全に手が崩れた」「もうオリるしかない」と弱気な独り言を口にしながら、実際には役満や高打点のテンパイを入れていたり、「その牌、危ないな」と特定の牌を牽制して相手の打牌をコントロールしようとする行為が典型です。また、アガり牌を見せかけるような不自然な長考や、ツモ切りと手出しを意図的に誤認させる大げさなアクションも「所作の三味線」として厳しく禁じられます。
Mリーグをはじめとするプロ競技麻雀の公式規定では、対局中の不要な私語や相手を惑わす言動に対してイエローカード(警告)やポイント減点、悪質な場合はチョンボ(満貫払い)や失格処分が下されます。一般のフリー雀荘でも、三味線行為は即座に出入り禁止(出禁)の対象となるケースが珍しくありません。「勝負事は騙し合い」という短絡的な認識で卓上に私語を持ち込むことは、プレイヤーとしての品格を完全に損なう行為です。