2016年の配信開始から10年の歳月が経過した現在でも、各種配信プラットフォームのランキングやSNS上で『グッドモーニング・コール』の名前を見かける機会は少なくありません。なぜ本作は色褪せることなく愛され続けているのでしょうか。
SNSやコミュニティサイトに投稿された膨大なレビューを定性分析すると、視聴者が本作に求めているのは「平成少女漫画が持っていた純度の高い幸福感」であることが浮き彫りになります。近年の恋愛ドラマは、過激な不倫劇やサスペンス要素、あるいは極端に現実的な結婚観を反映した作品が主流となっています。その結果、日常の重圧から逃れて「無条件に胸キュンできる安全圏」を求める視聴者にとって、本作が提供する王道でピュアな世界観が一種のシェルターとして機能しているのです。
また、「いまや全員が主演級になった役者たちが、初々しい表情で全力のラブコメを演じている」というメタ的なプレミアム感も、新規視聴者やリピーターを惹きつける強力な要因となっています。