芸能人のプロデュース飲食店といえば、オープン当初の話題性だけで数年以内に閉店するケースが後を絶ちません。しかし、榎本加奈子が手掛けた「kanakoのスープカレー屋さん」(仙台吉成店など)は、2008年の創業以来、息の長い人気を維持し続けています。
その成功要因は、徹底した現場志向にあります。札幌発祥のスープカレーカルチャーに深く傾倒した彼女は、自ら試作を重ね、スパイスの配合や薬膳の知見を取り入れたオリジナルメニューを開発。地元食材をふんだんに使ったヘルシーで深みのあるスープは、タレントプロデュースという色眼鏡を外しても「純粋にカレーとして完成度が高い」と地域住民やカレーマニアから高い支持を獲得しました。現場スタッフとの綿密な連携や品質管理を怠らなかったことが、15年を超える長期運営の礎となっています。
また、近年の彼女を語る上で欠かせないのが、馬主・競馬界における存在感です。夫の佐々木主浩氏はヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル連覇)、シュヴァルグラン(ジャパンカップ制覇)、ヴィブロス(秋華賞・ドバイターフ制覇)など名馬を次々と所有するトップ馬主ですが、これらの愛馬を産み出した名牝ハルーワスウィートの血統導入には榎本加奈子の後押しがあったと伝えられています。大一番の表彰台で、夫の隣に寄り添いトロフィーを掲げる華麗な佇まいは、競馬ファンの間でも語り草となっています。