放送当時のSNSや大手レビュープラットフォーム(Filmarksや各種掲示板)に寄せられた視聴者の反響を検証すると、本作は単なる高評価にとどまらず、実生活に引き寄せた熱い議論を巻き起こしていたことが分かります。
肯定的な評価の核となったのは、「50代からのやり直し」という普遍的なテーマ性でした。大手レビューサイトでは5点満点中3.8〜4.1点という高水準を維持しており、「会社の理不尽に耐え抜いてきた中高年男性への最高の応援歌」「自分なら48億円あったら仕事を続けるだろうか、と考えずにはいられない」といった、サラリーマン層や同世代の視聴者からの圧倒的な支持が寄せられました。
一方で、リアルな議論を呼んだのが妻・夏代の行動に対する倫理的な賛否です。「どんな理由があれ、夫婦で20年も48億円を隠し通すのは最大の裏切りではないか」「節約生活を強いて夫を働かせ続けたのは残酷すぎる」という厳しい批判的な声も根強く存在しました。この「共感」と「反発」が激しく拮抗した事実こそ、本作が視聴者の倫理観や家族観を根底から揺さぶる力作であった証拠と言えます。