藤井聡太の勝負おやつ一覧と経済効果|なぜ即完売するのか真相に迫る

藤井聡太の勝負おやつ一覧と経済効果|なぜ即完売するのか真相に迫る

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将棋界の頂点を争うタイトル戦において、おやつは盤外のハイライトとしてファンのみならず一般のニュース視聴者からも熱い視線を集めています。2026年8月26日から27日にかけて徳島県徳島市の料亭「渭水苑」で開催された第67期王位戦七番勝負第5局は、藤井聡太王位に伊藤匠二冠が挑む緊迫した展開(対局前は2勝2敗のタイ)となりましたが、控室や関係者を大いに沸かせたのが両対局者のデザートチョイスでした。

この第5局で藤井聡太王位が選んだメニューの変遷を辿ると、対局進行と自身のコンディションに合わせた繊細な嗅覚が浮き彫りになります。

1日目の午前(10時)のおやつに藤井王位が選んだのは、地元・徳島の職人が丹精込めて仕立てた「季節の練切 桔梗(白餡)」とアイスティー。初秋の気配を紫のグラデーションで表現した伝統和菓子であり、対局序盤の構想を練る段階で、上品ですっきりとした甘みの白餡を選択しました。一方、挑戦者の伊藤二冠は徳島県特産の柑橘を贅沢に使った「酢橘のレアチーズケーキ」を注文し、瑞々しい酸味で頭脳を刺激する対照的な立ち上がりを見せました。

さらに同日午後(15時)の勝負どころで藤井王位が選んだのは、リコッタチーズやドライフルーツ、ナッツを冷やし固めたシチリア発祥の伝統菓子「自家製カッサータ」でした。冷涼な口溶けとナッツ類の油脂分、フルーツの糖分が同時に摂れるハイブリッドな洋菓子であり、本格的な戦いが始まる直前の栄養補給として絶妙なチョイスとなりました。対する伊藤二冠はもちもちとした食感が魅力の「生ういろ」を指名し、両者ともに地域の個性を引き出しながら盤上に没入していきました。

翌27日の2日目午後には、激戦の最終盤を見据えて喉を潤す「酢橘ソーダ」を藤井王位が注文。極度の緊張が続く対局室で爽やかな柑橘の炭酸が疲労物質を吹き飛ばし、結果として藤井王位が見事な勝利を収めて防衛へ王手をかけました。主催者発表や関係者の証言によると、対局翌朝には渭水苑や提供元の和洋菓子店に問い合わせの電話が鳴り止まない状態に陥ったといいます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。