ハトムギに関する不安を解消する上で欠かせないのが、漢方薬として知られる「ヨクイニン」との相違点を理解することだ。ヨクイニンはハトムギの種皮を取り除いた種子から抽出された生薬であり、肌荒れやいぼ治療の処方薬として医療現場で用いられている。
確かに漢方医学の文脈において、高濃度のヨクイニンには子宮を刺激する作用や排毒作用があるとされ、妊娠中の大量服用には慎重な判断が求められる場合がある。しかし、清涼飲料水として市販されているブレンド茶に含まれるハトムギは、抽出液の一部に過ぎない。抽出方法も配合量も生薬とは根本的に異なり、体内で薬理作用を及ぼすほどの濃度には遠く及ばないのが実情だ。過度に恐れる必要はなく、通常の食事と同じ感覚で楽しんで問題ない。