角膜上皮は人体の中でも非常に新陳代謝(ターンオーバー)が早い組織です。軽度から中等度の紫外線角膜炎であれば、目を安静に保つことで通常24〜48時間(1〜2日)程度で上皮細胞が再生し、痛みは劇的に改善します。
しかし、痛みが強い時期の辛さを緩和し、組織修復を助けるためには適切な点眼薬の選定が欠かせません。
薬局で選ぶべき市販目薬の有効成分
眼科が開いていない時間帯に市販目薬を購入する場合、以下の成分が含まれているものを選びましょう。
- 人工涙液(防腐剤無添加タイプ):涙に近い成分で目を潤し、乾燥と摩擦を防ぐ。防腐剤(塩化ベンザルコニウム等)フリーの使い切りタイプが最も安全です。
- コンドロイチン硫酸エステルナトリウム:角膜の乾燥を防ぎ、角膜表面を保護・保水します。
- フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2):角膜組織の修復と細胞の新陳代謝を促進します。
- アラントイン・グリチルリチン酸二カリウム:炎症を鎮める抗炎症成分です。
眼科での標準的な治療内容
眼科を受診した場合、医師は細隙灯顕微鏡(スリットランプ)で角膜の傷の深さと範囲を精密に確認した上で、以下のような処方を行います。
- ヒアルロン酸ナトリウム点眼液:高い保水力で角膜上皮の再生を強力に促す。
- 抗菌点眼薬・抗菌眼軟膏:傷ついた角膜からの細菌感染(角膜潰瘍への進行)を予防する。
- 治療用ソフトコンタクトレンズ:痛みが極度に激しい場合、まばたきの摩擦から神経を保護するために医師が一時的に装着する特殊な医療用レンズ。