育児と家庭に重きを置いていた香椎由宇が、ファン待望の本格的な演技復帰を果たしたのは2022年4月期放送のフジテレビ系ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(恋マジ)でした。連続ドラマへのレギュラー出演としては実に約8年半ぶりのことであり、彼女の復帰 ドラマのニュースは放送前から大きな話題を呼びました。劇中で演じたのは、主人公たちが集うネイルサロンのオーナー兼カフェ店員という、周囲を見守る落ち着いた大人の女性役でした。
当時のインタビューで彼女は、「子供たちがある程度成長し、自分の時間を持てるようになったこと」「家族からの温かい後押しがあったこと」を復帰の大きな理由として明かしています。決して無理をしてスケジュールを埋めるのではなく、自分のライフスタイルや家族との団らんを犠牲にしない範囲で出演作を厳選するというスタンスは、現在も一貫しています。
香椎由宇 経歴を振り返れば、若手時代は作品を牽引する主演女優としての役割が多く求められていました。しかし復帰後の彼女は、作品のトーンに落ち着きと品格を与えるバイプレイヤーやキーパーソンとして、演出家や脚本家から絶大な信頼を寄せられています。年齢と人生経験を重ねたことで、彼女の持つ天性のミステリアスな空気感に「母性」や「生活者のリアルな温もり」が溶け込み、女優としての表現力は以前にも増して豊かな広がりを見せています。