強豪・東山高校の歩みは、栄光だけに彩られているわけではありません。ファンの間でいまなお語り継がれているのが、2023年春高バレー(第75回大会)における3回戦の無念の出場辞退です。
優勝候補の筆頭として大会に臨んでいた東山高校でしたが、大会期間中に規定の体調不良者(発熱症状等)が複数確認されたため、大会本部の感染症対策ガイドラインに則り、無念の不戦敗(棄権)を選択せざるを得ませんでした。コートに立つことすら許されずに涙を呑んだ当時の選手たちの姿は、多くのバレーボール関係者やファンに大きな衝撃と深い悔恨を残しました。
しかし、この悲劇的な経験はチームを崩壊させるのではなく、むしろ組織としての結束をより強固なものへと変貌させました。学校および指導陣は徹底した健康管理・コンディショニング体制を再構築し、宿泊遠征時の衛生プロトコルを大幅にアップデートしました。「コートに立ってバレーボールができる日常は当たり前ではない」という強い覚悟が後輩たちへと受け継がれ、現在の圧倒的な集中力と粘り強さの原動力となっています。