上白石萌歌の女優としての真価は、徹底した役作りと、演出家の意図を瞬時に汲み取る柔軟な感受性にあります。
出世作となった『義母と娘のブルース』では、天真爛漫でありながら義母への複雑な愛情を抱く宮本みゆき役を好演。視聴者に愛される親しみやすいキャラクター像を完成させました。一方で、社会現象を巻き起こした『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』では、物語の核心を握る悲劇の女子生徒・景山澪奈役を演じ、影のある繊細な感情表現で高い評価を獲得しました。
映像制作関係者の証言によると、彼女の現場での立ち振る舞いは極めて謙虚であり、共演者やスタッフへの細やかな気配りを絶やさないことで知られています。大河ドラマの過酷な肉体改造に見られるような職人気質のストイックさと、現場を和ませる明るい人柄が、多くの映画監督やプロデューサーから「再び仕事がしたい女優」として指名され続ける最大の理由です。