物星大を語る上で絶対に外せないのが、1985年から放送されたテレビアニメ版で声を担当した伝説的声優、塩沢兼人さんの存在です。
『北斗の拳』のレイや『聖闘士星矢』のムウ、『クレヨンしんちゃん』のぶりぶりざえもんなど、クールな二枚目から怪演までこなした塩沢さん。物星大役では、透き通るような美声に妖艶さとコミカルさを完璧に同居させた珠玉の演技を披露しました。「いや〜ん」という甲高い悲鳴や艶やかな吐息混じりの台詞回しは、塩沢さんにしか表現できない至高の職人芸であり、キャラクターの人気を不動のものに押し上げました。
後年の2.5次元舞台版『ハイスクール!奇面組』では、実力派俳優の鳥越裕貴さんらが物星大役を好演。塩沢さんが築き上げた唯一無二のニュアンスをリスペクトしつつ、舞台上を縦横無尽に駆け巡るダイナミックな脱ぎ芸と愛らしさを再現し、往年のファンから新規の観客まで大絶賛を浴びました。