闘病生活を最も近くで支え続けたのは、他ならぬ妻の高田みづえだった。病室に通い詰め、医師の説明に耳を傾け、自宅に戻ってからは栄養バランスを極限まで計算した食事を作り続けた。「夫をもう一度歩かせたい」という彼女の強い意志が、折れそうになるリハビリへの意欲を何度も繋ぎ止めた。
長女でモデル・女優として活動するアイリもまた、父の回復を温かく見守ってきた一人だ。取材に対してアイリは、「父の忍耐強さと、それを一切の愚痴も言わずに支える母の姿は、子供の私たちから見ても尊敬しかありません」と語っている。親族の日高邦夫氏らをはじめとする家族全員の支えがあったからこそ、絶望の淵からの奇跡的な復活が可能となった。家族というチームの団結力が、病魔に対する最大の武器となったのだ。