実際のユーザーは手首式血圧計をどのように使い、どのような点に満足・失望しているのでしょうか。大手ECサイトのレビュー、SNS、Q&Aサイトに寄せられた膨大な利用実態を分析すると、メーカーごとの特徴とユーザーの苦悩が浮き彫りになります。
国内シェアのツートップであるオムロンヘルスケアとパナソニック製品について、ユーザーの評価は以下の2点に集約されます。
【オムロン製手首式血圧計(HEM-6230シリーズ等)の評判】
オムロン製品で最も評価が高いのは「測定姿勢確認インジケータ」です。手首が心臓の高さに合致すると青いランプが点灯し、合っていないとオレンジ色で警告する機能が搭載されています。利用者からは「ランプの色で誘導してくれるため、姿勢によるズレが劇的に減った」「スマホアプリ(OMRON connect)へのBluetooth自動転送がスムーズで、医師への提示が楽になった」という絶賛の声がある一方、「少し手首を傾けただけで測定エラーになる」「急いでいるときは姿勢判定がシビアすぎて煩わしい」というリアルな本音も散見されます。
【パナソニック製手首血圧計(EW-BWシリーズ等)の口コミ】
パナソニックは薄型デザインと装着感の良さで根強い支持を集めています。「カフが手首の骨に沿ってピタッと吸い付くように巻きやすく、締め付け感が少ない」「文字が大きくて液晶のコントラストが高く、高齢の親でも見やすい」という使い勝手を評価する声が目立ちます。一方で、「本体の水平センサーに慣れるまで、測定ごとに5〜10mmHgのブレが出る」「上腕式と同時に測り比べると、日によって差の出方が一定しない」といった戸惑いの声も根強く存在します。
現場で見える実態として共通しているのは、「機能を理解して丁寧に測っている人は満足度が高く、ただ巻いてボタンを押しているだけの人は測定値の乱高下に失望している」という二極化です。手首式血圧計は、上腕式以上に「ユーザーの測り方のリテラシー」を試す機器であると言えます。