この楽曲は、最初から華々しいメジャーシングルとして書き下ろされたわけではありません。その起源は、いきものがかりが神奈川県厚木市・海老名市を中心に活動していたインディーズ時代 経緯にまで遡ります。2003年にリリースされたインディーズ1stアルバム『誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました…』の1曲目に、すでに原曲が収録されていました。
当時の路上ライブやライブハウスで演奏されていた初期バージョンは、よりアコースティックな手触りが強く、荒削りながらも聴く者を惹きつける異様な熱量を放っていました。しかし、2006年に「SAKURA」で鮮烈なメジャーデビューを果たした際、同じ桜をモチーフにした「花は桜 君は美し」のリリース順については、制作陣やメンバーの間で慎重な議論が重ねられたと伝えられています。デビュー曲のバラード像と差別化を図るため、すぐにはシングル化されず、満を持して世に放たれるタイミングが待たれました。
転機となったのは、名プロデューサー・島田昌泰の手腕による壮大かつ疾走感あふれるリアレンジです。哀愁を帯びた和風アッパーチューンへと進化を遂げた楽曲は、大手通信キャリアのCM曲(au「LISMO!」キャンペーンソング)という大型タイアップを獲得。2008年1月のリリースと同時に全国の街頭やテレビ画面を席巻し、インディーズ時代の秘蔵曲は一躍、日本中が認知するメガヒットナンバーへと駆け上がりました。