進化は調理法だけにとどまらない。味付けのバリエーションも爆発的に増えている。昔ながらの塩や天つゆにとどまらず、花椒(ホアジャオ)を効かせた痺れる麻辣パウダー、クミンとコリアンダーが香る中東風のデュカ、さらには燻製塩とパルミジャーノを削り落とすイタリアン仕立てまで登場した。
このスパイシーな展開を後押ししているのが、国内で百花繚乱の様相を呈するクラフトビール市場だ。ホップの苦みが際立つIPAや、柑橘系の香りが弾けるセゾンビールと合わせると、オクラ特有のほろ苦い青さと油のコクが見事に調和する。異国の香辛料をまとった緑の莢は、クラフト酒場の定番ペアリングとして不動の地位を築きつつある。