発症直前のサインを見落とさないことが、重症化を防ぐ第一歩となる。突発的な激痛に見舞われる数時間前から、胸部の軽い圧迫感、冷や汗、予期せぬ強い倦怠感を訴える患者が一定数存在する。これを単なる「疲れ」や「神経性の胃痛」と見過ごしてしまうと、急性心不全への移行を許してしまう危険がある。
医療・ヘルスケア業界が集積した最新のエビデンスデータによれば、患者の約8割が閉経後の女性で占められている。女性ホルモンの減少が交感神経の暴走を抑えるバリアを弱めるためと分析されている。しかし最近では、過酷な長時間労働や過度な精神的緊張をきっかけに若年層や男性が発症する例も増えており、特定の性別や年代だけの問題ではなくなっている。