だるまを手に入れた際、最初に向き合うのが「左右どちらから墨を入れるか」という問題です。結論から言えば、一般的な開運祈願や合格祈願において、最初に目を入れるのは「正面から見て右側(だるま本人から見て左目)」となります。
ここで混同しやすいのが「見る側視点」と「だるま視点」のズレです。仏教の礼法や伝統工芸の世界では、常に対象物の側を主体として考えます。そのため、一般的に「左目から入れる」と表現される場合、それは「だるま自身の左目=向かい合う私たちから見て右側の目」を指しています。
物事の始まりを意味する「阿(あ)」から始まり、終わりを意味する「吽(ん)」で結ぶという阿吽の呼吸になぞらえ、向かって右側を起点とするのが全国的なスタンダードです。まずはこの基本位置を把握しておけば、最初の儀式で迷うことはありません。