「コーヒーと紅茶、カフェインが多いのはどっち?」という疑問に対する結論は、「飲む状態(抽出液)ならコーヒーの勝ち、原料(乾燥状態)なら紅茶の勝ち」です。このねじれ現象の鍵を握っているのが、1杯を淹れる際に使用する原料の重さと、お湯の量に対する比率にあります。
乾燥した茶葉とコーヒー生豆・焙煎豆を同じ100g単位で比較した場合、実は茶葉のほうがカフェイン含有量は約2倍近く多いとされています。これだけ聞くと「紅茶のほうが強いのでは」と思われがちですが、抽出段階で大きな差が生じます。
一般的な抽出レシピを見てみましょう。紅茶は茶葉2〜3gに対して熱湯150〜200mlを用いて抽出します。これに対して、ドリップコーヒーはコーヒー粉10〜12gに対してお湯150ml前後を使用します。つまり、1杯を淹れるために使う原料の量が、コーヒーのほうが圧倒的に多いのです。結果として、カップに注がれた抽出液ベースではコーヒーのカフェイン濃度が紅茶を大きく上回ることになります。