経営陣のトップとしてこの大改編を指揮してきたのが、元名物プロデューサーでもある港浩一社長だ。「テレビの役割は終わっていない。ただし、従来の制作手法や発想のままでは生き残れない」――。社内の幹部会議で、港浩一社長はそう断言したという。
港体制のもとで強行されたのは、長年続いてきた一部の定番番組の見直しと、若手クリエイターへの大胆な権限委譲だ。株主や市場からコンテンツ投資の投資対効果(ROI)を厳しく問われる中、従来の枠組みにとらわれないグローバル市場向けの企画へリソースを集中させる判断を下した。社内には一時動揺も走ったが、結果として配信事業の急速な成長と黒字化の足がかりを築くこととなった。