専門家たちの評価もきわめて高い。日本の食文化と調理教育を牽引する辻調理師専門学校の辻芳樹校長も、この肉が持つポテンシャルに早くから注目していた一人だ。「素材自体が持つ脂の融点と香りの美しさは、フレンチやイタリアン、中華といったジャンルを超えて調理の可能性を広げる」と高く評価する。
また、行政や業界団体の視線も熱い。農林水産省は、食品ロス削減と高付加価値化を両立させた「持続可能な畜産モデル」の先進事例として指定。日本養豚協会も、海外産豚肉との差別化を図る強力なジャパンブランドとして、全国の生産現場へのノウハウ普及を後押ししている。
単なる奇策ではなく、科学的根拠と社会的価値を備えた新しい「銘柄豚」として、業界全体から確固たる地位を確立しつつある。